経営判断の時の違和感、見逃していませんか。

条件は悪くない。担当者も丁寧だし、企画の内容にも共感できる。でも、なぜか踏み切れない。
そんな経験はありませんか?
私も先日そういう経験をしました。
それは、権威性や信頼性のある媒体からの広告出稿のご提案でした。企画の内容にも共感できました。ご担当の方も終始丁寧にご対応くださって、条件だけ見ればとても良いお話でした。
最初は、「とても良いお話だ。自社の理念に共感してもらえて嬉しい。」とシンプルに思いました。
しかしそれと同時に、私の中には何か、とまどいに似た違和感がありました。
頭の中の考え
頭の中では、こんなことを考えていました。
- 自社のフェーズに合っているのか。
- 掲載後のお問合せを受ける動線は整っているか。
- 投資計画と合っているか。
そう考えた時に論理的には答えが見えていました。
「本当に良いサービスであれば、機会はまた来る。」これまでの支援経験から、そんな思いもありました。
でも何か、言葉にしきれない引っ掛かりを感じていました。
突然現れた現実
答えが決まったのは、SNSである広告を見た瞬間でした。
それは、同じ媒体に掲載された別の会社の広告でした。その会社がどんな会社で、何のためにその事業をしているのかよりも、「この媒体に掲載されました。」という事実が印象に残った広告でした。
その広告を見た瞬間、自分が何に迷っているのか答えがわかりました。
自分の違和感がはっきりしました。
頭で考えた答えと、心で感じた答えが一致して、言語化できた瞬間でした。
自社は今はその段階では無い。とはっきり認識しました。
違和感の正体
権威性や信頼性を積み重ねることは、とても大切なことだと思います。ただ、それは補助的な役割であって、本質は「自社がどんな会社で、何のためにこの事業をしているのか」を伝えること。
そこが整っていない状態で権威の看板を先に前に出すことは、自社の中身よりも外側を先に大きくすることだと感じたのです。外側が先に大きくなると、中身が追いつかなくなる。背伸びをし続けなければならなくなる。
自社のコンセプトへの確信はあります。だからこそ、中身と外側が整合していない状態で進むことは、誠実ではないと感じました。
内側が整って初めて、外側が正しく機能する。その順番が、逆になっていた。
それが違和感の正体でした。
判断軸とは
この選択をしたのは、自分の中に「軸」があったからだと感じています。
理念や判断軸が、本当の言葉になっていないまま戦略を積み上げようとすると、どこかで必ずズレが生じます。そしてこれは私だけの話ではないと思っています。
比較する基準が自分の外ではなく、自分の内側にある。だから、条件が良くても、迷いながらも、最後は決めることができたのだと思います。
判断軸はチャンスを捨てるためにあるのではなく、本当のチャンスを見極めるためにある。そして、その判断軸が機能するのは、それが頭で作った言葉ではなく「本当に感じていること、本当に信じていることから生まれている言葉の時」だと考えています。
あなたの判断は、何に基づいていますか?
迷った時、何に立ち返りますか?
何か違和感を感じた時、何を基準に判断しますか?
理念や判断軸は、持っているだけでは機能しません。本当に感じていること、考えていることが言葉になって初めて使えるものになる。
そう実感した出来事でした。
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